ビルドアップ走で養うもの
[ランニング] 2016/08/08(月) 17:35
「マラソンを今よりもっと速く走りたい。」
そんな想いを持って練習に勤しむ方々が日本には約300万人います。
ランニングマガジンや所属されるチームのコーチからいろいろな
指導や練習方法を学びながら、自らの可能性にチャレンジしている皆さん。
このブログを読んでくださっている皆さんも、きっと同じように
前向きにチャレンジされていることだろうと思います。
タイトルにも挙げた「ビルドアップ走」。
これはある程度の距離を、後半になるにつれて徐々にペースアップ
していくトレーニング方法です。
例えば「10kmビルドアップ走」を行う場合
①4分34秒
②4分26秒
③4分19秒
④4分13秒
⑤4分07秒
⑥3分59秒
⑦3分53秒
⑧3分47秒
⑨3分42秒
⑩3分27秒
※昨日のわたしの練習結果です。
という具合に、1km毎のラップタイムを少しずつ上げていく方法です。
ビルドアップ走によくある失敗のケースは、途中の距離から調子が上がって
気持よく上げすぎてしまい、どうにも後半ペースが上がらず、持続が精一杯。
もしくはビルドダウンしてしまうパターンです。
ビルドアップ走の本来の目的。
それは
「自分の体力のタンクを把握しながら、着実にペースを上げていく能力向上」です。
走りながら自分自身と対話し、距離を頭にいれながら、最後まで走りぬくペースを
刻んでいく。決して無駄に上げることなく、休んでペースを維持や落とすこともしない。
エスカレーターを登るように、確実にペースを上げながら距離を重ねる。
この冷静な自己判断能力こそが、長いフルマラソンを走り切る上で非常に大事になります。
調子が良いことを感じ取って、ついペースを上げてしまう。
挙句には最後まで走りきらずに予定を変えてしまう。
このような練習を繰り返しているうちは、いつまで経っても自分をコントロール
することは出来ません。
はじめは余裕のある範囲内からのビルドアップ走で大丈夫です。
段階的なペースアップに慣れてきたら、最後の1kmだけ力を出しきってみる。
それができたら、最後の2kmを頑張ってペースアップしてみる。
こんなふうに、最初はなだらかな階段から急な階段に切り替わってもOKです。
身体が負荷に慣れてくると、右肩上がりのなだらかな階段で走れるようになります。
階段の最後がキッチリ追い込めるようにペース設定が出来れば理想的ですね。
ぜひフルマラソンのトレーニングにビルドアップ走を取り入れてみてください。
ランナーズエイド
カイロプラクティック
http://www.runners-aid.jp/
後藤
2016年8月
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